バッタに人生を捧げたチャレンジストーリー

 

どうも、ナカムラです。

 

本の表表紙を見て、これは一体何なんだ?

 

おっさんが、コスプレしてるし、
バッタを倒しにアフリカ行くのに、
アミを持ってるし…

 

気になりすぎて、
パラパラとまえがきを読んでみて、購入しました。

 

まえがきが、とにかく巧妙。

まえがきだけ読んで、
この本を読まないでいると、変なモヤモヤ感が
一生残るかもしれません。

 

この本を楽しめる人は、昆虫に詳しい人はもちろん、
異文化に興味がある学生、社会人、
男性から女性まで全ての人が当てはまります。

 

ただ、バッタの集合が苦手な人、ゴキブリに似ている
虫の集合の画像があるので、そういったビジュアルが
苦手な人は要注意です。

 

一発逆転を狙ってモーリタニアに旅立った“バッタ博士”の記録

バッタ被害を食い止めるため、
バッタ博士は単身、モーリタニアへと旅立った。
それが、修羅への道とも知らずに……。

 

本の内容は、生活に苦しんだバッタ博士(学者)が、
アフリカのバッタの災害を研究し成果をあげようと
奮闘するリアルサイエンス冒険ロマン。

 

この本はそういうやらせ臭い事が一切ありません。
本当に、30代の無収入になる男が、
アフリカに挑戦しに行くノンフィクションで

 

幼少時、夢中なって虫を追い掛け回していた事を思い出しましたが
そんな少年の心を卒業しないまま大人になった人の自伝です。

 

好きなことを極めるということがどういうことなのかの
リアルエピソードとして学べるし、
また、素直さや正直さ一辺倒でない世界があることも教えてくれて

 

地道な観察や努力が、何れは報われるかも知れないこと
一人ででも孤独に耐えて努力すれば、それを助けてくれる人がいること

 

自分の不幸を笑いに変えてしまって表現しているので、
見逃しそうになるが、一言で言うと逆境の連続の物語。

旗から見たら、すごく不幸だなこれと感じることも、
それは解釈次第で幸せにもなるってことも考えさせられる

ドラクエ等随所に身近なネタをちりばめて分かりやすくて、
ネタが分かる世代には読みやすい。

 

何かを成し遂げるといったことに
必要なベースとなる考え方は、
ほぼ抑えていて

 

夢を持つことの大切さ
好きなことへの情熱
異国文化
行動力
自分を俯瞰して見ること
視点を変えて見ること
ネットメディアでの信用の大切さ
変化への対応力
感謝をすること…

 

読めば、バッタについて詳しくはなりますし、
それよりも日本以外の生活、
特にアフリカの生活について
身近に考えられるようになります。

 

郵便が自宅に配達され、蛇口を捻れば飲料水の出てきて、
買い物しても高額代金を吹っ掛けられず、郊外を歩いても
地雷で手足を吹き飛ばされたりしない
日本の良さが分かります。

 

大人の今、読んでもすごく勉強になる一冊ですけど、
学生の頃に読むとまた違った印象を受けるでしょう。

 

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