序章ー ストーリーマーケティング ー

 

食べ物・棲み処・仲間の次に世界で最も必要なものはストーリーです。

 

どうも、ナカムラです。

イギリスの小説家、フィリップ・プルマンはこう言いました。

 

消費者の購買心理調査によると、
消費者の購買意思決定の重要要因の1つは好感度です。

 

あたりまえの事ですが、

お客さん
これっ、好き!

というように好まれている商品は買われていきます。

 

あなたの”好感度”をアップするためには、
さまざまな方法がありますが、1番効果的な方法があります。

あなたのブランドにまつわる
ストーリーを語ることが
最も独創的で誰もの記憶に残る選択肢です。

 

冒頭でも引用した、フィリップ・プルマンの言葉からもわかるのですが
人々はストーリーを切望しています。

 

そして、商品のストーリーを語ることによって得た
”好感度”は他のどのような要因よりも、
多大な影響を与えてしまうものです。

 

物語が及ぼす、影響力とは

 

調査によるとテレビコマーシャルにおいてストーリー語りは3対1で他の要因を圧倒しています。

自動車メーカーの SUBARU のコマーシャル”彼らは生きていた”が絶好の事例です。

 

この映像はぐちゃぐちゃになった
交通事故の自動車がトラックに乗せられているシーンからはじまります。

 

この映像を目にすれば誰でもこのぺしゃんこになった
自動車に乗っていた人は亡くなられたと思うでしょう。

 

しかし、それぞれのシーンで人々が
”They Lived(彼らは生きていた”という言葉を口にします。

 

あたかもサスペンスの様に観るものを
感情的に SUBARU というブランドに対して
心理的に引き込みながら強固に意味づけられるので

 

カタログを見せてペラペラいかに丈夫なのか語るよりも
雄弁に SUBARU の車の安全性を観る者に実感させられます。

 

スタンフォード大学ビジネススクール教授 社会心理学者の
ジェニファー・エーカーもこのようなことを行っています。

 
”物語(ストーリー)は聴き手を感動させる旅です。
そして、聴き手は旅を続けることで異なる感情と結果へたどり着きます。
それは説得であり時には行動となります。”

 

物語(ストーリー)は脳のさまざまな部位に関わってきていて。
言語と論理をつかさどる部位に加えて感覚と刺激を
つかさどる部位をも活性化させます。

 

合衆国アトランタにあるエモリ―研究所の研究だと、
被験者に小説を読ませた後に MRI スキャンをすると
言語と密接に関連する部位の1つである左側頭皮質を活発化することが分かっています。

 

また、最近の研究だと、身体を動かすことについて考えるだけで身体を動かすことを実行するのと
同じ部位が活発化したことも確認されているんですね。

 

調査を行ったグレゴリー・バーンズ氏は次のように語っています。

 
”身体感覚と運動システムに関連して発見された神経の変化は
小説を読むことで読者を主人公の体に乗り移ることができます。”

 

この事実やデータを取得した時の脳の働きと比較を行った結果、
データを目にすると被験者の言語領域は活発化しますが、
感情や感覚領域は活発化しませんでした。

 

物語(ストーリー)だけが
感情と感覚領域を活発化する引き金となることが分かりました。
※わかりやすくいうと、めっちゃ記憶に残るってことです

 

この結果から、あなたの物語がデータではできない方法で
被験者を巻き込むことができることを証明しています。

 

思考に加えて、聴き手は感じることで
ストーリーを疑似体験していると考えることができます。
※漫画や映画が記憶として残りやすいのは、登場人物に重ねて感じるからなんです。

 

人は統計値や事実などは簡単に忘れてしまうものですが、
素晴らしいストーリーは決して忘れ去られることはありません。

 

ただ、それには条件があって
あなたの物語の内容が聴き手が
深く気にすることに関連したメッセージを伝えている場合に言えることです。

 

ジェニファー・アーカー氏によれば、
物語(ストーリー)は事実だけの場合に比べて22倍記憶に残るそうです。

 

さらに、彼女によれば”ストーリーと共に
データや事実を伝えることで聴衆は感情的にも知的にも活発化します。”

 

ストーリーは感情的なつながりだけではなく
”際立つ”ことで記憶に残ります。

 

インターネット上ではさまざまな情報が氾濫する中で
物語(ストーリー)こそが人の心を鷲掴みしています。

 

あなたがこれまで目にした何らかの問題を解決したくて
方法をさがしたブログ記事を思い出してみてください。
それらはかなり似通った一般的なもののはず。

 

でも、魅力的なストーリー仕立ての記事であれば
その中で紹介されている情報だったりブログも
記憶に残るのではないでしょうか。

 

ソーシャルメディアとコンテンツマーケティングの
爆発的な成長により、ストーリーはこれまでになく重要かつ効果的になってきました。

 

一般的なテレビや印刷物での広告メッセージを放送しているわけではありません。

 

効果的なオンラインマーケティングでは
”売る”ことではなく情報を提供し楽しませるコンテンツを提供しています。

 

あなたのコンテンツを一度体験することで、
あなたの見込み客はあなたが販売している商品またはサービスを必要とするとき、
自然にあなたのことを思い出すと思います。

 

ですが、
ストーリーはより効果的な選択肢となります。

 

あなたの物語は、あなたが狙いを定めた見込み客と
あなたの商品またはブランドとの間に感情的な繋がりを生み出してくれます。

 

さらに、あなたのマーケティングとあなたの成長に
効果を発揮する心理的な効果をもたらしてくれます。

 

人々を巻き込み感動させるストーリー語りは、
生まれながらの才能を持った人にだけ可能だと思い込んでいるかもしれませんが、
実は誰でも簡単にできる秘密とプロセスがあります。

 

実は誰でも簡単にできる秘密とプロセスとは、、、

 

長くなってしまったので、徐々に公開していきます。

 

 

 今回の宿題

ストーリーマーケティングについて理解を深めるための宿題があります。
次の記事を公開する前に(読む前に)少し考えてみてくださいね。
 

1.あなたが直ぐに思いつくブランドストーリーはどのブランドですか?

もし、思いつかなければあなたの身の回りにあるお気に入りのブランドを確認してみてください。さらに、YouTube や Facebook などで思いついたブランドについて調べてみてください。

 

2.次に、それらのブランドのストーリー語りが記憶に残っているのかその理由について考えて下さい。

 

今回は、ここまで!

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