【#S002】使えるストーリーの5種類について丁寧に

 

”疑問は注意・興味、確信は興奮・感動です。最も説得力があり信じることができる現実的なストーリーはそれら両方が織り込まれています。”– クリス・ジャミ

 

どうも、ナカムラです。
上記の言葉は、私が注目しているアメリカのマーケッターであり詩人のクリス・ジャミ氏の言葉です。


第2回目は、どんな物語(ストーリー)の種類があるのかをお伝えしていきます。

後から効果的な効果的なストーリーとその要素についてお話ししますが、
まずは、種類をしってから自分には何が活用できるかを考えていきましょう。

 

 

企業(会社)/ブランドストーリー

 

このストーリーは、あなたの会社やブランドにまつわるものです。
ストーリーはあなたのブランドにとって極めて重要です。

なぜなら、あなたのブランドイメージに大きく貢献することができるから。

このタイプのストーリーは、どのように当該企業があらわれ、
そして現在の様になったのか創業者または従業員によって語られるのが一般的です。

 

ストーリーを通じてあなたのお客様や見込み客に対して
あなたの会社の価値観や文化を伝えます。

 

ブランドストーリーの事例としては Nike のワッフルトレッドシューズのストーリーがあります。
このストーリーでは、Nike 創設者であるビル・ボワーマン
ある日インスピレーションを得てゴムをワッフルの鉄枠に
注ぎ込んでワッフルトレッドを生み出したエピソードを伝えています。

 

このストーリーで伝えられているのは、
革新的でクレイジーなアイディアを試すことを恐れずに革命的なシューズを
生み出すことにチャレンジする会社について語っています。

 

 

パーソナルストーリー

 

パーソナルストーリーは”人”の人生のストーリーです。
いかに困難を克服したのか、
または今日の地位にどのようにしてたどり着いたかなどのストーリーです。

 

多くのパーソナルストーリーには困難を克服する展開が含まれています。
例えば、あなたが時間管理を上手にできないことについての
ストーリーを組み立てることができます。

 

あなたは常に忙しく動き回っていて何ら楽しみの時間を見出すことができません。
これがあなたのストーリーの設定です。

 

そして、あなたは試行錯誤の結果、
時間管理を上手にこなすシンプルで実践的なテクニックを発見することができました。

 

という具合に困難を克服した物語を作ることができます。

 

多くの人が持つ共通の悩みをテーマに取り上げることもできますし
自分を売るという視点で考えると
あなたの自伝を書いてそれを見てもらうということが考えられます。

 

プロダクトストーリー

 

あなたが商品を魅力的に見せたい場合
商品(プロダクト)に関わるストーリーを考えることができます。

 

・どのようにして画期的な商品が開発されたのか

・なぜ商品を開発しようと思ったのか

・商品開発のプロセスにおいて直面した問題や解決方法

・購入者がどのようにその商品を想像的に活用したのか

 

などのプロダクトストーリーです。

 

プロダクトストーリーの良い事例だと、
Sony のウォークマンでしょう。

それは海外出張時の飛行機の中で
好きなクラシック音楽を聴きたいと思った
Sony の重役からはじまりました。

しかしながら、彼は大きなカセットプレーヤーを
持ち歩きたくありません。

彼は会社の技術者にもっと小さくて
持ち運びできるものを開発するよう命じました。

そして作られたのが、ウォークマン。

一人の重役の願いがウォークマンだけではなく
すべてのポケットサイズのポータブルミュージックプレイヤーを生み出したわけです。

 

卓越したプロダクトストーリーを見つける1つの方法

 

あなたのお客様にあなたの商品のストーリーを書いていただくことです。

 

これは”クラウドソーシング”と呼ばれるもものの事例で
あなたのコンテンツ開発の一部をオーディエンスが担うものです。

クラウドソーシングは極めて効果的なマーケティング戦略で
あなたのオーディエンスを積極的に巻き込むことができます。

 

クラウドソースコンテンツの事例として
アウトドア衣料品をデザイン・販売しているパタゴニアがあります。
この会社はお客様にパタゴニアのウェアを着て
体験した冒険のストーリーを投稿するよう働きかけました。

 

体験したお客さんはウェブサイトや YouTube へ冒険を投稿して
バイラルが起こり人気を獲得した事例です。

 

カスタマー(顧客)ストーリー

 

カスタマーストーリーとは、あなたの商品またはサービスを購入したお客様がそらの商品にまつわる体験のストーリーです。

 

カスタマーストーリーは、あなたの商品のベネフィットを強調している点で最も効果的なストーリータイプと言えます。

 

あなたの商品またはサービス購入者の体験を読むことで
彼らの体験を自分自身に置き換えることで
あなたの商品がいかに彼らにとって役立つものなのか理解することができます。

 

これらのストーリーは実際の体験談なので説得力があります。

 

カスタマーストーリーは、
あなたのマーケットの住人たちが直面している共通の問題と
特定のお客様があなたの商品を使って問題を克服した点にフォーカスすることができます。

 

例えば、あなたがオフィスのファイリングシステムを販売していたとします。
あなたの商品を購入した会社にあなたのファイリングシステムを
購入する前と導入後の違いについて感想を提供してくれるよう依頼することができます。

 

さらに、あなたのファイリングシステムを導入した後の
整理されたファイル群の写真を提供するよう
依頼すればストーリーにより真実味が付加されます。

 

エンプロイ(従業員)ストーリー

 

エンプロイストーリーは、
人々を舞台裏に案内することで
あなたの会社に人的要素を加味することができるので効果的。

 

あなたのオーディエンスは、
外部から見ることのできないあなたの会社の従業員が
どのようなこだわりを持って仕事をしているのか垣間見れるわけです。

 

エンプロイストーリーは、
あなたの会社の企業文化を効果的に伝えることができます。

 

例えば、あなたが注文住宅を販売しているとします。

住宅を建築する特定の職人にフォーカスして
彼がいかにこだわりを持って仕事をしているのか、
そしてその結果出来上がった住宅が
いかに他社とは異なるのか熱く伝えることができます。

 

また、特定の従業員にフォーカスし、
なぜあなたの会社に入社したのかその動機をストーリーとして伝えることもできます。

 

エンプロイストーリーは社長であるあなたではなく
あなたの従業員の視点から想いを伝えることで
オーディエンスから共感を得やすくなります。

 

ケーススタディー

 

ケーススタディーは、より詳細な人・グループ・活動・イベント・問題などに関わるストーリーです。
ケーススタディーは、社会科学から来ていますが、
企業として潜在する問題や状況を調査することにも利用することができます。

 

ケーススタディーの1つのタイプは、
あなたの会社の歴史と類似したヒストリーケーススタディーです。

 

ケーススタディーとこれまでお話ししてきた
他のストーリータイプとの違いは、徹底している点です。

 

ケーススタディーにはあらゆる側面における
事柄を統計値などを含めリサーチが行われています。

 

ケーススタディーはあなたの
会社の歴史や商品開発プロセスを詳細に説明する側面を持っています。

 

今回のレッスン

 

1.ここでお話ししたさまざまなストーリータイプの中で
どのタイプがあなたにとって最も簡単にそして
迅速に組み立てることができるか1つ選択してください。

  

2.あなたが選択したストーリータイプを用いてどんなストーリーになるか考えてみてください。

  

 

今回はここまでです。
最後にもう一つ、クリス・ジャミの言葉を紹介します。

 

見つけていてもいなくても、誰もが何かのスキルを持っている。他の人よりも簡単に自然にできること、そんな自分だけのスキルをみつけて磨きをかけよう。人はふさわしい場所でこそ、いちばんになれる。オリジナリティは獲得しようとすると本物ではなくなる。ークリス・ジャミ

 

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