好きなことを仕事にするから成功できるのか?

dokidokiwakuwaku

 

どうも、ナカムラです。

先日ツイッターで、面白いツイートを見つけました。

 

 

この人の「好きなことは漫画を描くこと」で、
「得意なことを勉強を教えること」というのが、
このつぶやきでわかります。

 

 

また「嫌いなこと(家庭教師)が向いていて、結果が出ている」し、
「好きなこと(漫画家)はもしかしたらあまり向いていない」ということも、
読み取れそうです。

 

ですので、 「好きなことは効率が悪く、
好きではないけど向いているのは効率がいい」
という状態にこの人はなっているわけです。

 

もちろん、漫画家で20年食っていけているわけですから
全く才能がないというわけではないでしょうけれど、
単純に効率という意味ではあまりよくなかったんだなーと思えます。

 

しかも、家庭教師をやりながら、こういうことも考えています。

 

 

つまり、漫画家よりも編集者の方が向いている可能性が高いですよね。

そしてこの人のつぶやきを見て、
あることを考えてしまいます。

「ワクワクすることをやり続ければ成功する」というあの話です。

 

そう、ドッキドキーのワックワクーです。

 

今回はこの「ワクワクすることをやり続ければ成功する」
ぶった切ってみようと思います(笑)

 

 

「ワクワクすること」というものをイメージした時、

「好きなもの」
「得意なもの」
「向いているもの」
「楽しいもの」

などが連想されるはずです。

 

そして、それらをやっていくことが
成功の近道だという教えも世の中にあります。

それ自体が間違いとは言いませんが、
誰にでも当てはまるものではありません。

あくまでも方法論の1つなわけです。

 

例えば、高所恐怖症の人が飛行機で東京から大阪へ行くとすると、
時間は短くて済みますが、ストレスはかなり大きいです。

逆に新幹線で行けば、時間は飛行機よりもかかりますが、
ストレスは非常に少なくなります。

 

ですので、自分に合う方法を選べばいいのですが、
自己啓発や成功哲学では

この「ワクワクすることが成功の近道」
絶対であるかのように言われており、
そこに私は少し違和感を覚えているのです。

 

ワクワクすることをしていれば、成功する?

 

例えば「今でしょ!」で大ブレイクをした予備校教師の林修先生。

彼は自分がやりたいとも思っていない予備校教師で大きな成功を収めます。

そして、彼はこう言います。

『やりたいけどできないこと』よりも 『やりたくないけどできること』をした方が幸せになれる。

私自身、別に予備校教師なんてやりたくはなかったけれど、
無理をしなくてもすぐに結果が出せたし、
周囲からも感謝され、人生の幸福感を得ることができた

ー林 修

と。

 

もちろん、ワクワクすることや自分が好きだと思うことを
メインにして、チャレンジしてみてもいいです。

それでうまく行けば儲けものだし、
おそらく幸福度は一番高くなるはずです。

 

しかし、全員が全員それでうまくいくとは限らないわけで。

 

そんな時に絶望してしまいがちですが、
林修先生が言うように、そして冒頭の漫画家のように、
「やりたくはないけどできること」をやってみれば案外、
最初のチャレンジがうまくいった時と同じくらいの
成功や幸福度を手にすることができるかもしれません。

もう少し、この辺を深く掘り下げてみましょう。

 

ワクワクすることを4つに分類してみる

 

「ワクワクすること」を大きく分けると、4つに分類できます。

・好き
・得意
・上手
・向いている

「好きだからワクワクすることだ」
「得意だからワクワクすることだ」
「上手だからワクワクすることだ」
「向いていることだからワクワクすることだ」

と普通は考えるはずです。

 

しかし、それでは少し不足しています。

・好きー嫌い
・得意ー不得意
・上手ー下手
・向きー不向き

と、それぞれの反対側も用意し、
それを掛け合わせて考える必要があります。

 

林修先生の言葉にもあるように
「やりたくないけどできること」は、
「好きじゃないけど(嫌いだけど)得意なこと」に当てはまります。

 

まず、一般的にワクワクすることをやればうまくいくというのは、

「好き」だから「得意」=成立
「好き」だから「上手」=成立
「好き」だから「向いている」=成立

「得意」だから「好き」=成立
「得意」だから「上手」=成立
「得意」だから「向いている」=成立

「上手」だから「好き」=成立
「上手」だから「得意」=成立
「上手」だから「向いている」=成立

「向いている」から「好き」=成立
「向いている」から「得意」=成立
「向いている」から「上手」=成立

 

のどれか(複数も)であり、どれかに当てはまっていると、
多くの人は「才能がある」とか、
「好きなことを仕事にしている」と判断します。

 

しかし、必ずしもそうじゃない場合も
今までに何度も話しています。

「嫌い」だけど「得意」=成立
「嫌い」だけど「上手」=成立
「嫌い」だけど「向いている」=成立

があります。

 

これは冒頭のツイッターでの話や
林修先生の話が当てはまります。

 

他にも、

「下手」だけど「好き」=成立
「不得意」だけど「好き」=成立
「向いていない」けど「好き」=成立

になります。

 

この場合は「下手の横好き」「趣味レベル」に留まりますが、
一応の成立はするでしょう。

でも、

 

もし「下手」が「上手」になったとしたら?

 

当然ですが「上手」で「好き」なので成立しますし、
その頃には仕事レベルになっています。

 

以前、インターネットで少し話題になった話で
夏休みの宿題に出すような紙粘土の人形レベルだった人が、
数年後にはフィギュアの造形師としてアニメ会社から
仕事を依頼されるという話がありましたが、
このように下手でも好きで続けていった結果、
仕事レベルまで行くこともあるのです。

人間には必ず「得手不得手」があり、
得手不得手には「自己評価」と「他者評価」が存在します。

 

そして、残念なことに
自己評価より他者評価の方が正確なことが多いです。

 

そのため、他者が評価する仕事の方が自分に向いていたり、
うまくいく可能性が高い。本人がそれを好きかどうかは別にして。

 

また、「ワクワクすることを仕事にする」というのは
別の言い方で「天職を見つける」と日本では言われていることもありますが、
天職は英語で「Calling(呼ばれる・呼び出し)」です。

 

呼ばれるということは「自分以外の誰かから」であり、
この場合は他者評価の高いものと言ってもいいでしょう。

 

つまり、あなたの行動が誰かのニーズを満たす行動で
価値を与えるものなのかという視点も大事なわけです。

 

もし「ワクワクすることをやり続ければ成功する 」という教えを
信じて頑張っているのに、どうもうまくいかないというのであれば
自分の目指すところに近い人や、様々な人に相談してみるといいですよ。

 

そこから、あなたへの「Calling(呼ばれる・呼び出し)」が
起こるかもしれませんから。

 

 

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