どうも、ナカムラです。
多くの自己啓発書が発する、
「あなたの意識を変えなさいー」
というメッセージ。
本屋で何気なく本のジャケットが
80年代洋書テイストの装丁になっていて
思わず手に取って読んでみました。
『天才の証明』の冒頭で中田さんは、
「あなたは変わらなくていい」と断言します。
そのかわり、変えるべきは進む道や自分を取り巻くルールの方であると。
この本では、「誰もが天才である」という前提に立ち、
自分の才能を見つけることの重要性を説きます。
そのためには、
「人の意見を聞きすぎるな」
ということを中田氏はいいます。
まず自分の適正を見つけ、
それを伸ばすことが成功の秘訣だと。
中田氏自身、知らないという方に説明すると
エンタの神様というテレビ番組で
芸人として武勇伝ネタでブレイク
その後、バブルが弾けるも
その後RADIOFISHという音楽ネタバンドを結成
今ではコメンテーターやったり
芸人という枠だけではなく様々な
フィールドを開拓して活躍。
この本の中では、武勇伝のネタの仕掛けから
RADIOFISH結成、今も活躍されている
中田さん自身の経験に裏打ちされた内容が
語られています。
藤森慎吾の“チャラ男”は、中田氏プロデュース
中田氏によると、物事の長所と短所は表裏一体。
最初は短所だと思っていたことでも、
突き詰めれば大きな武器になる
その例として、中田氏
相方の藤森慎吾さんを徹底分析しています。
当初は「軽薄で、思慮深くなく、哲学的バックボーンがない」と、
低い評価を受けていた藤森さん。
しかしその後、親しみやすい
“チャラ男”キャラクターでブレイク。
「不良で女癖が悪い」本物のチャラ男ではなく、
どこか育ちの良さそうな“チャラ男”。
藤森さん本来の人柄がにじむキャラクターだからこそ、
お茶の間で受け入れられた。
これは、中田氏の計算によって作られたキャラクター。
中田氏も、どんなことやものにもフィットできる
藤森の特性がないとできなかったと語っています。
仕事上でも、良い意味で“自分がない”藤森さんは、
どんな企画や現場にも合わせられるため、
重宝されているらしいです。
1つの道のプロではなく、1.5流を目指す
どうしてオリエンタルラジオが
武勇伝の一発屋で終わらなかったのかが
この一冊を読むだけで理解できます。
読み進めて思ったのが
中田さんは芸人である前に
その市場を理解し商品開発をできるマーケッター
の視点を持っているということ。
最近の芸人でも、
ただのお笑い芸人だけではなくて
・渡辺直美ならはファッションシンボル
・又吉直樹さんは文学
・西野亮廣さんはアート
芸人+ナニカを掛け合わせた人たちの
活躍が目立っている。
そして、それは本人たちが
自ら自分を俯瞰して見ることができる力を持っているということ
木坂さんが3,4年前に
1.5流を目指そうっていう企画を開いていたけど
まさにその時代になっている。
西野さんのアートにしても、
彼も、先を見据えて4年かけて書いた絵を
無料公開して一気に話題をさらい
芸人からアーティストへの飛躍を
している。
誰にでも何にでもなれる再ブレイク時代
今の時代は、何にもなれないではなくて
何かになるためのツールは
いくらでも転がっているわけで、
自分が何になりたいのか
何を目指すのかを明確にして
ブレずにやるってことが
非常に重要だなと
思考を原点に返らせてくれる一冊です。
読み進めていくと
武勇伝ではないですが、
あっちゃんはカッコイイー!って思いますわ!
終わり。