悪の美学から学ぶキャラクター理論

 

どうも、ナカムラです。

 

よくインスピレーションを得るために
漫画を読むんですが、
るろうに剣心の後日談が
あたらしく連載を開始されました。

 

▼2017『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』

https://matome.naver.jp/odai/2150207859705052501

 

アニメ・映画にもなっている人気作品なので
日本人で知らないという方はいないと思いますが、
10代は知らない人がいるのかな?

 

どんな作品か3行でまとめると
明治維新後の日本を舞台に、
幕末の時代、かつて「人斬り抜刀斎」と
呼ばれた主人公・緋村剣心が逆刃刀を持って、
活躍する作品です。

 

当時のジャンプ黄金期の
ドラゴンボールとスラムダンク終了後の
ジャンプの人気を支えた作品ですね。

 

この作品には敵は様々な魅力的なキャラクターが
出てくるのですが

1番好きなキャラクターなのが
最も悪・毒・の美学を持つカリスマ、

「志々雄真実」(ししお まこと)

です。

どっからどうみても悪人です。

志々雄真実は、言うならば「悪」そのものであるわけですが、
彼のような人物が本当のカリスマだと思うわけです。

 

ずっと連載中、読んでいたときには、
負けちゃうんだろうけど負けないで
最後まで負けずに戦ってほしいと
願っていました。

 

あんまり細かい話は飛ばしますが、
志々雄に悪の美学を感じるのは、
「自分が悪人であることを自覚していること」

 

志々雄の右腕である瀬田宗次郎と初めて出会ったとき、
けっこう記憶あいまいですが、こんなシーンがあります。

 

宗次郎「おじさんは悪い人なの?」

志々雄「悪いのは政府の奴らだ、俺を利用して用が無くなったら殺そうとした」

宗次郎「じゃあ、おじさんはいい人なんだ」

 

志々雄「いいや、極悪人だぜ」

 

と、いや~痺れますね。

人は、誰しも、
「自分のやっていることは正しいのか?間違ってないのか?」

自分に問いかける時があると思います。

「だって仕方ないじゃないか」
「世の中そういうものだ」
「他の人もそうやってる」

そんなことを頭でぐるぐる考えながらも、
結局は自分のやっていることを
無理矢理正当化していたりするものです。。

志々雄は違います。

自分のことを「極悪人」と
はっきり言っています。

 

しかも彼はただ単に殺戮を楽しんでいるだけではなく、
「力こそ全ての社会をつくりあげる」
という明確なビジョンを持っています。

 

明確なビジョンは時として人を
「自分は正しい、反対意見は悪」
という考え方にしてしまいがちです。

 

自分は極悪人であると言ってのけてしまう志々雄の潔さ
彼の配下に瀬田宗次郎を筆頭に10本刀というのが登場しますが、
その多くは志々雄のカリスマ性に惹かれ、忠誠を誓っています。

 

そして、おもしろいのが、
この10本刀は自分が悪だとは思っていません。
特に一番の忠臣である百識の法治は「日本のため」と断言しています。

 

ここに志々雄のリーダーとしての
カリスマとしてのあり方を感じます。

 

リーダーたる者自分が正しいのか、間違ってるのか、
どんな評価をされているのかなんて気にせず、
まずは自分の信じた道を突っ走ることも大切。

 

綺麗事も言わないし
主義主張が分かりやすく一貫してて
絶対にブレないし嘘もつかない。

 

ただ、気をつけないと、
「自分は正義、反対意見は悪」となってしまって、
過激な行動に出かねませんけど。

 

何の話をしているかというと、
歴史上の英雄やカリスマなどを研究していると、
個人的な好みもあると思いますが、

 

大半の方は「悪気」が強くあります。

 

有名人や芸能人で考えて欲しいのです。

お笑い芸人なら、立川談志・ビートたけし・ダウンタウン
ミュージシャンなら、矢沢永吉とか、氷室京介、聖飢魔II
俳優なら菅原文太とか。
※海外ならマリリン・マンソンなど

みんな毒気が多かれ少なかれありませんか。

 

これって、学生時代に不良がモテるのって通じてきます。

不良って道徳的かといったら、非道徳的存在です。。

しかも暴力とか振るったり
盗んだバイクで走り出したりされりするような
すごく迷惑な存在ですし、
なんなら無免許でも、峠でを攻めてドリフトしたり
してしまうような人たちです。

 

なんでそれでモテるんでしょうか。

 

それは、

 

多くの人は何かの常識やルールを破る人に
魅力を感じるってことなんです。

そこに大義や強さも感じるってことです。

 

志々雄真実は、唯一無二の悪のカリスマだと思います。

 

死んだ後の地獄でも、
「決まってんだろ、閻魔相手に地獄の国盗りだ!」って
言ってしまうわけですから

 

 

 

日本じゃなくて、次は地獄でも主義・主張を
掲げ戦い挑むわけです。
ホントにカッコイイです。

 

何がいいたいかというと
一貫した主張と行動は、存在感を高めるということに繋がるんですが、、
存在感を高めると言ってるだけあって目立つことですよ。
※有名になるという意味ではありません。

 

人が魅力を感じる人物というのは、
やはり志々雄真実的な要素も必要になってくるということです。

 

余談ですが、

そういえば、悪のキャラクターで
ドラゴンボールのフリーザ様がいるけど、
漫画の理想の上司ランキング1位だとか

フリーザ様が理想の上司である理由
https://middle-edge.jp/articles/I0000329

人気作には、人気の主人公とそれに負けない
魅力的な敵がいるっていうのがヒットの人気が出る条件です。

今やっているドラゴンボール超では
フリーザ様が今まで貸しにしていた貸しを
悟空に返したということで、
原作を読んでいた人には胸が熱い展開になっています。

 

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